①お客様から申し込みを受けるまでの流れ(営業活動)

Tamからのアドバイス
■不動産会社もお客様を集めることから仕事を始めます。
■集客後にプロとしての意見をお客様に伝えることが大切です。

お客様を集め仕事が始まる

不動産会社の仕事は、多くの企業と同様に**「集客」から始まります**。まずは見込み客を増やすためのきっかけづくりが必要です。
そのため不動産会社は、物件広告の掲載、自社ホームページでの物件紹介など、興味を持ってもらうためのさまざまな集客活動を行っています。

こうした集客の結果、問い合わせや面談につながった際には、プロとしての視点や自身の経験・知識をわかりやすく伝えることが重要です。
たとえば、リフォームの経験や過去の事例を紹介することで、他の営業担当者との差別化ができ、お客様との信頼関係を築きやすくなります。

■ 1. 集客活動するまでの流れ

■1.集客活動

↓多くの企業と同じく、集客活動によって見込み客を増やす

■ 2. 問い合わせ

↓問い合わせ対応を通じて信頼関係を築き、希望条件の整理も行う。

■ 3. 面談

↓物件を案内し、疑問点を解消する。あわせて資金計画も立てる

■ 4. 内覧

↓実際の物件を確認し、問題点がないか最終チェックしてもらう。

■ 5. 購入申込

買付(購入申込書)を受領する。
その後、契約締結までの不動産業務へ進む

見込み客をつくるきっかけづくり
不動産を購入するお客様は、初めから不動産に興味関心があるわけではありません。例えば、『毎月賃料よりも家を購入し、毎月住宅ローン返済のほうが負担が少なく、団体信用生命保険が付随しているから保険の見直しができる』『賃貸と分譲マンションだと設備が違う』など、興味関心を持ってもらえる情報を提供することで、見込み客を増やすきっかけとなります

集客方法

インターネット不動産会社の集客方法として最も一般的なのが、自社ホームページに物件情報を掲載して問い合わせにつなげる手法です。
近年は、Instagram・X(旧Twitter)・YouTubeなど、SNSを活用した不動産の集客手法も大きく増えています。
ホームページやSNSから効果的に問い合わせを獲得するには、
物件情報を日々更新し、掲載数を充実させることが重要です。
さらに、エリア情報・購入のポイント・物件の選び方など、ユーザーにとって役立つコンテンツを提供することで、問い合わせ率(CV)を高めることができます
ポスティング不動産会社が行う集客方法のひとつに、物件情報のチラシをポスティングして問い合わせを獲得する手法があります。
「売却物件を求む」といったチラシを配布し、売却を検討している所有者からの反応を狙う企業も多く見られます。
中には、具体的な購入希望条件を細かく記載して売却を促すチラシもありますが、記載内容が実際の事実と異なるケースも少なくありません。
そのため、チラシを受け取った側は、情報を鵜呑みにせず、信頼できる不動産会社かどうかを慎重に見極めることが重要です。
現地販売会不動産会社が売却物件の集客に用いる代表的な方法が、現地販売会(オープンハウス)を実施する手法です。
販売会の開催を効果的に知らせるため、ポスティングチラシや新聞折込広告を活用して集客を行います。
物件が人通りの多い立地であれば、通りがかった人が興味を持ち、そのまま現地販売会に参加するケースもあります。
現地で気に入ってもらえればそのまま成約につながることもありますが、実際には、多くのお客様が**見込み顧客(リード)**となります。
そのため、不動産会社は来場者の条件に合った物件情報を継続的に提供し、購入意欲の高い顧客へ育てていくことが重要です。
電話営業投資用不動産を扱う不動産会社がよく採用している集客方法のひとつが、**名簿を活用した電話営業(テレアポ)**です。
現在でも、名簿業者から購入した個人情報を使って電話営業を行う会社は少なくありません。
名簿の情報源は、主に投資系セミナーのアンケートや、金融・投資関連サービスの会員登録時に記入した個人情報が中心です。
こうした情報が名簿業者によって売買され、不動産会社や電話営業会社に渡る仕組みになっています。
このように、投資用不動産業界では今もなお名簿を使った営業手法が存在しており、ユーザー側も適切な知識を持っておくことが重要です。
セミナー不動産会社が行う代表的な集客方法として、不動産の勉強会やセミナーを開催する手法があります。
セミナーに参加したお客様にはアンケートを実施し、不動産に関する悩みや購入・売却のニーズを具体的に把握します。そのうえで、お客様に役立つ情報提供を行い、信頼関係を築くことができます。
不動産セミナーは、見込み客の獲得(リード獲得)に効果的な集客施策として、多くの不動産会社が活用しています。
DM(ダイレクトメール)不動産会社がよく行う集客方法のひとつが、査定を促すDM(ダイレクトメール)を送付する手法です。
たとえば、
「ご所有の〇〇マンションを査定してみませんか? 今が高値で売却できるチャンスです!」
といった内容のDMが自宅に届くケースがあります。
不動産会社は、マンションであれば各部屋ごとに登記簿謄本を取得し、所有者情報を調べてDMを発送します。
また、住宅地図を持って歩きながら、空き家・空き地を調査し、所在地から謄本を取得して所有者を特定し、売却提案の営業を行う会社もあります。
このようなDMは、不動産査定や売却のきっかけとして活用される一方、どの不動産会社から届いたDMなのか、信頼できる会社かどうかを見極めることが重要です。

このページのポイント

1:物件の広告掲載によって問い合わせが増える
2:問い合わせから面談や内覧につながり、最終的に契約へ至る
3:自分だけしか知らない情報を伝えるとほかの営業と差別化できる

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